領域代表者挨拶
現代社会にはデータが氾濫していますが,AI技術のブラックボックス問題に見られるように,それらが内包する真の価値を十分に活用できていません.このようなビッグデータを有効利用するには,適切な数学的言語でデータの本質となる構造を記述し,その記述言語を用いて現象の背後にある機構に意味を与え理解するプロセスが不可欠です.本領域では,最先端の数学とデータ科学手法を駆使して,データの「かたち」と「うごき」に着目した記述子(データの本質的構造を表現する数学的記述言語)を開発することで,この問題の解決を目指します.そのために数学・データ科学・応用の三位一体体制で領域を構成し,既存の学問分野の枠を凌駕する新融合領域「データ記述科学」を創成します.
京都大学 高等研究院 教授
高等研究センター長
ヒト生物学高等研究拠点副拠点長
平岡 裕章

